人生の節目

人生の節目を、一人で乗り越えられたことがない。

大学進学、就職はどうにか一人で頑張れたと思うけど、転職、恋愛、結婚はぜんぶ、誰かのお世話になってきた。友達、家族、お客さん。みんなの手を借りて、どうにか生きていくことができている。自分一人で歩くのは、なんでこんなに頼りないんだろうと思う。


そして今。またひとつお世話になっていることがある。実は、今年1月から不妊治療を始めた。子どもを授かるのも、人のお世話になるなんて。どれだけ人に頼る人生なんだろう。でも病院の先生も看護婦さんも優しく、心強い。そして何より旦那さんの存在がありがたい。色々なことをちゃんと知ろうとしてくれて、病院にもついてきてくれる。わたしが感情的になって判断を間違えそうになるときも、冷静にこれから進むべき道を導き出そうとしてくれる。ごめんね、という気持ちで胸がいっぱいになるけれど、感謝の気持ちのほうが大きい。


わたしの体の状態からすると、ゆっくりしていられないそうで、治療は最終工程に入った。苦手な注射や投薬が続く中、なかなか結果が出なくて、この世の終わりのような絶望的な気持ちになるときもある。この前はあまりにも悲しくなってしまって、病院の帰り道、子どものように泣きじゃくってしまった。こわい。かなしい。つらい。旦那さんも家族もご先祖様もみんなごめん。という気持ちが波のように押し寄せる。早く結婚していれば、早く病院に行っていれば、と過去のことを後悔することもあるけれど、もう前を向くしかないんだよなと思って、すぐに気持ちを立て直す。


あと、幸いなことに、他人を妬んだり憎んだりすることがないので、それは良かったなと思う。妊婦さんを見ても、「すごい!よかったねぇ~~!!」と素直に思う。もちろん羨ましい気持ちがないわけではないけど。治療が困難を究めたら、憎らしい気持ちが生まれてきたりするんだろうか。もしも自分が変わってしまったらどうしようと、少しだけ怖くもある。


さて。この腕に我が子を抱くことができるのか。夫婦二人で生きていくのか。どうなるんだろうな~。未来のことを考えると苦しい気持ちになってくるけれど、前向きな気持ちで、今、赤ちゃんのためにできることを全力で頑張ろうと思う。幾度となく辛いことがあった人生の節目も、ぜんぶ最高の方向にむかっているので、次も大丈夫なのだ。

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