突然、セロリが食べられるようになった。
今まで大嫌いだったのに。生まれてから何十年と避けていたのに。きっかけは特になく、お母さんもお父さんも旦那さんもみんなが美味しそうに食べるから、本当は美味しいのかもしれないという好奇心からだった。
食べてみたら思ったより不味くなかった。小さいときはあの主張の激しい青臭さを忌々しく思っていたのに、それがいいのかもと思えるようになった。だんだん、それを味わいたいと思うようになって。自ら八百屋さんで手に取るようになった。悠久の時を経て、セロリの美味しさに目覚めたわたしは、セロリとの空白の時間を埋めるかのように貪り食うようになりました。セロリ、今まで避けていてごめん。爽やかな味わい…。君は最高だ。野菜の中の王様だ。
人間のスイッチが切り替わる瞬間というのは、ある日突然くるものなのだな…。そんなことをぼんやり思っていたら、Tちゃんのことを思い出した。
友達のTちゃんは、めちゃめちゃ大雑把でテキトーなタイプ。小っちゃいことは気にしない大らかなところが最高にステキな女性だ。そんなTちゃん。実は小学生のころは極度な神経質だったらしい。机の上に小さな消しゴムのカスが落ちているだけで、重ねて置いた教科書が少しでもズレているだけで、発狂しそうだったそうだ。(Tちゃんとは大人になってから出会ったので、そんな神経質な彼女を全く想像できないのですが。)
その小っちゃいことを気にしまくりのTちゃんが、ある日、なんのきっかけもなく、「もう色んなことがどうでもいいな」と思うようになり、今の性格へと変わっていったらしい。人間は理由なく、そして本人の意思とは関係なく、変わる生き物なのだ。
次はどんな変化が起きるんだろう。もしかしたら、なくては生きていけないほど大好きなチョコレートが嫌いになることがあるかもしれない。ドキドキ・ワクワク…。今後も自分から目が離せない。
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