わお!6月で更新が止まっていた…。あれよあれよという間に8月でしたね。
きょうは暑い夏にピッタリの怖い話なのかな~と思わせぶりなタイトルにしてしまいましたが、そんなに怖くない話です。夏の夜に、ほっこりしてください。
私の携帯電話には、定期的に間違い電話が掛かってくる。3ヵ月に1度は掛かってくるものだから、相手の名前も覚えてしまった。小林さんというおばあちゃん。しかも静岡県に住んでいる。(携帯電話ではなく家電の番号。しかも市外局番から判断しているのか、携帯の画面上には「-静岡県-」と表示されていた)
はじめて掛かってきたのは、1年前くらい。驚きの朝6時台。もちろん寝ていて取れなかったので、留守電を聞くと、「あれからカラオケ行ったの?お酒をたくさん飲んでいたから、ちゃんと家についてるか心配で電話しました」という内容。相手は友達だろうか?家族なのかな?まぁ、緊急度は高くないから掛けなおさなくてもいっかな、と思った。しかも聞いたのは午後だったし。
2回目は、朝4時台。たまたま起きたのだけど、怖くて出られず…(間違い電話だと気づいてなかったから)。そしてまた昼ぐらいに留守電を聞いたら、「お父さんが倒れた。救急車で運ばれた」というショックな内容だった。さすがに折り返ししたほうがいいのではないかと思ったけど、病院かもしれないし、慌ただしくしてるかもしれないし、そんなときに「6時間前に掛けられたのは、間違い電話です」という連絡を入れるのもなんだか気が引ける。後ろ髪を引かれながらも、もう連絡は取れているだろう、と自分に言い聞かせて電話はしなかった。お父さん、大丈夫だったかな。
数ヵ月後に、3回目が掛かってくる。ようやく、電話を取ることができた。初めての会話!さすがに、3回目となると、静岡のおばあちゃんだ!と気づく。「○○さん?」と言われて、「違います、○○です」とゆっくり丁寧に言ったら、「あら、間違えてしまったみたい、ごめんなさい」と言われて切れた。今考えると、ちょっとあっけないやりとりだった。
そして4回目。この7月くらい。このときも電話を取れず、留守電を聞くことに。「こんにちは。あのね、お盆のきゅうりとなすは、いつぐらいから出そうか。今週末からでいいかしら」という内容。か、、かわいい。静岡のお盆も東京と同じ7月なのかぁ、と思った。で、またごめんと思いつつ、折り返さず。静岡のおばあちゃんは話し損だ。
5回目は、電話を取ることができた。「○○さん?」と言われて、「違います、○○です」という同じやりとりをして、「間違えちゃった、ごめんなさいね~」と電話は切れた。なんだか寂しい。おばあちゃんの話を聞きたかった。電話に出なきゃよかった。
このご時世に、間違い電話が恒例化するなんて話があるでしょうか?今はちょっぴり楽しみにしている間違い電話。静岡のおばあちゃんの断片的なパーソナルな情報が少しずつ溜まってきているので、仲良くなってみたいけれど、私はしょせん間違い電話先の知らない女…。いくら会話をしたことがあるとはいえ、アイドルといちファンくらいの距離があるのだ。切ない関係だ。
今は、おばあちゃんが電話帳の番号を書き直さないことを祈るばかり。また、掛かってきたら、すごーく嬉しいな。そんな気持ちで気長に間違い電話を待っている。
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